菰野ピアノ歴史館

三重県の菰野ピアノ歴史館でリサイタルをさせていただきました。
40年前から収集してきた歴史的なピアノの数々を、近年になって一般開放することにしたそうです。年代物の珍しい楽器などたくさんあり、試奏もさせてもらえて、館長さんのこだわりを随所に感じる興味深い施設でした。特にコンサートで使用したハンブルクスタインウェイは、昔アルゲリッチらも録音に使用した楽器ということで、驚くほど素晴らしい響きとタッチでした。職員の方が「思いのほか素直で弾きやすいですよね、私も大好きなんです」と仰っていましたが、本当にそんな感じで、世界の超一流ピアニストたちに愛されてきたのも納得でした。
先月末にはお教室の発表会もあったのですが、ここのところずっと、ストレスによる体調不良と風邪と花粉症と喘息を併発しているような状態で笑、特に先週は一曲弾き終える前に力尽きてしまうくらい弱っていたのですが、ギリギリ回復の兆しが見えてきたところで本番に臨むことができてよかったです。満席のあたたかいお客様に囲まれて、無事に1時間半のプログラムを完走することができ、ホッとしています。
今回呼んで下さった主催者の加藤さんは、事前準備からアフターケアに至るまでの全て、細やかで素晴らしいサポートをして下さって、大変感謝しております。ご友人の方々も素敵な方ばかりで、初対面なのに演奏直前のメンタルケアにまで気を回していただきました笑。あのような万全の態勢で本番に臨むのは、地元の東京でもなかなかできることではないので、本当に有り難かったです。改めまして、加藤さんをはじめ関係者の皆様、ご来場下さった皆様、どうもありがとうございました!

リサイタル終演

ホールソワサントでのリサイタルが無事に終演致しました。超満員御礼で、ピアノ椅子やら楽屋の椅子まで総動員でした笑。なんて有り難い。

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初めて演奏させていただくホールだったのですが、この規模のホールとしては日本一レベルなのではないかと思わせるくらい素晴らしい響きで、弾いていてとても気持ちが良かったです。

1年に25回もリサイタルを開いていた頃があるというのが信じられないくらい、コロナ禍を経てコンサートを開くことに対する意識が変化しました。お客様にもバレてしまったのですが笑、実は今回はかなり気合いを入れて臨みました。良くも悪くも、気持ちが入り過ぎた演奏になった部分もあるかと思いますが、それもライブならではの面白さかもしれません。

コンサートがきっかけで旧交が復活するのはよくあることですが、今回も懐かしい皆さんにたくさんお会いすることができて、それも嬉しかったです。リサイタルというのは、本当に自分の生き様そのもののように思います。どのような人と付き合ってきて、どのようなものに触れて、どのような感情を抱いて生きてきたのか、何もかもを丸裸にしてさらけ出す。とても刺激的な体験です。

ご来場下さった皆様、スタッフ・関係者の皆様、本当にどうもありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしております☆

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門下生、初リサイタル

生徒の初リサイタルが無事に終演しました。

既にバリバリ演奏活動をしている子がリサイタル直前に数回だけレッスンを受けに来る、というようなパターンはこれまでにもありましたが、長年に渡って教え続けてきた門下生の初リサイタルというのは今回が初めての経験だったので、リサイタル前最後のレッスンは緊張して胸が苦しかったですし、昨日はうまく眠れませんでした。

どうしても先生目線で聞いてしまうので、ヒヤッとしたり手に汗握ったりもしましたが(文字通り、気づいたら手汗ビショビショでした笑)、彼女の作り出す夢幻的な音の世界に安心して身を委ねていられる瞬間もたくさんあって、スクリャービンの幻想ソナタでは思わず涙がこぼれてしまいました。

ここ一年、本格的にリサイタルの指導をするという経験をさせてもらって、大いに自分自身の勉強にもなりました。メンタル的な部分も含めて、レッスンでは偉そうにこうしたらいい、ああしたらいいと言っていても、自分はそれを実践できているのか?本当に生徒の模範となれているのか?と、何度も自問自答する日々で、おかげさまで私自身もとても鍛えられたように思います。

たくさんのお客様にご来場いただき、盛大な拍手やあたたかい言葉をかけてもらっている生徒の姿を見て、私まで誇らしく嬉しい気持ちでいっぱいでした。今日は本当にお疲れ様でした、素晴らしいリサイタルでした!

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発表会

門下の発表会が無事に終演しました。

前回は休会中の生徒が多く、前々回は上級の選抜生のみによる演奏会であったため、一年半ぶりに、ほぼフルメンバーでの発表会を開催することができました。やはり賑やかで良いものです。

それにしても、やはり楽器演奏の熟達のためには人前で演奏すること以上の方法は無いな、と発表会のたびに確信します。もちろん自宅で一人で楽しむのもそれはそれで音楽との素晴らしい付き合い方だと思いますが、こうして発表会のたびにもの凄いスピードで上達していく生徒たちを目の当たりにすると、お客様の存在が彼らにもたらす多大な好影響に驚かずにはいられません。

こちらも一年半ぶりに藤本くん・阿部くんにゲスト出演いただき、ブラームスのピアノトリオ第1番の第1楽章を演奏致しました。やはり彼らとの室内楽はとても楽しく心震えるもので、メンデルスゾーンに続いて、これから全楽章をやっていくのが楽しみで仕方ありません。
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ピアノトリオの当日のライブ録音を公開しましたので、よろしければ是非ご覧下さい!
ブラームス ピアノトリオ第1番 第1楽章

出演者・共演者の皆様、スタッフの皆様、そしてご来場下さった皆様、本当にどうもありがとうございました!
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優秀指導者賞受賞

昨年開催された第16回ベーテン音楽コンクールで生徒が優勝しまして、私も優秀指導者賞をいただくことができました。最高の先生孝行をありがとうございます!

春から音大に進学する生徒や、5月には初リサイタルを開催する生徒もおりますし、お教室の開校から今に至るまで地道に積み上げてきたものが、少しずつ目に見える形で花開いているのを実感しています。

“生徒たちの人生をより豊かにするための一助になること”を一番の信条に掲げてやってきましたが、おかげさまで私自身の人生も大いに豊かになったと感じています。これからも大切な生徒たちと共に、楽しく元気に歩んでいけたらと思っています。

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徳島公演

久しぶりに徳島にお招きいただき、コンサートをさせていただきました。申し込み多数で超満員だったそうで、ありがたいことです。

トリにヴェルディ=リストのリゴレット・パラフレーズを持ってきたのですが、実に20年以上ぶりに人前で弾きました。当時はまだ中学生で未熟だったので今思えば全然弾けておらず、今回久しぶりに取り上げたことで、「ああ、いつの間にかこの曲がちゃんと弾けるくらいに成長してたんだなぁ」と感慨深かったです。盛大な拍手とブラボーもいただき、とても嬉しかったです。演奏前にインタビューを受けたり、マスメディアに取り上げていただいたりと、普段あまりしない経験もできて楽しかったです。

森さんはじめ、実行委員会の皆様には大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます!

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門下弾き合い会

有志の門下生たちで、弾き合い会を開催しました。弾き合い会というのはお客様を入れないプチ発表会のようなもので、日頃の練習の成果を門下生同士で披露する場です。

非公開とはいえ、やはり誰かに聞いてもらって演奏するのは緊張感を伴うものですし、大きな本番に向けてとても良いリハーサルになったと思います。また、発表会よりも距離が近い分、門下生同士の会話も弾んで仲良くなれたのではないでしょうか。

私は生徒に伴奏してもらって、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の第3楽章を演奏しました。この世界一の難曲に取り組み始めて1年以上経ちましたが、ひとまずはこれで完結ということになります。まだまだ納得がいっていない部分も多いですが、とにもかくにも、若い頃から憧れ続けていた曲に真剣に取り組むことができて満足しています。

私自身の今年の本番はこれで全て終わりましたが、生徒たちが、生徒自身が運営しているお教室の発表会や、コンクールの全国大会、ジョイントコンサートなどに出演するので、残りの1ヶ月は指導の方に専念したいと思います!

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東京大学卒業生による室内楽コンサート

東京大学卒業生による室内楽コンサートが、満員御礼にて無事に終演致しました。

室内楽のみのプログラムで、しかもその全ての曲に参加するというのは、実は今回が初めてのことでした。「ゆっきーマラソンコンサートだね」などと冗談を言われつつ、這々の体で何とか弾き切りました。

今年はアンサンブルイヤーにしようと思って、コンチェルトコンサートと室内楽コンサートという2つの公演を企画し、開催しました。こんなにアンサンブルに力を入れた1年間は初の試みで、やはり想像していなかったような難しさもあり、一方で想像以上に楽しくもあり、非常に充実した得難い経験となりました。

コンサートの際のご挨拶でもお話ししたのですが、中学・高校・大学とずっと一緒にアンサンブルをやってきて、そしてそんな大切な仲間たちとこうしてコンサートを開いてたくさんのお客様に聞いていただき、本当に幸福なことだとしみじみ感じています。共演者の皆様、関係者の皆様、ご来場下さった皆様に、心よりの感謝を申し上げます。

少しずつ当日の演奏をYouTubeにアップしておりますので、よろしければご笑覧下さいませ。

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発表会

新妻友機ピアノアカデミー門下生によるオータムコンサートが無事に終演致しました。

元々全ての生徒が出演するわけではない上に、今年度は受験等の理由により休会中の生徒が多く、今回は半数近くの生徒が出演できなかったのですが、それでも何とか開催までこぎつけることができました。出演してくれた生徒たち、温かく見守って下さるご家族の方、そしていつもご来場下さるお客様のおかげと、心から感謝しております。

実力を発揮して、今まで聞いた中で最高の演奏をしてくれた生徒もいれば、本番の緊張に飲まれてしまった生徒もいました。また、人生で初めて発表会というものを経験した生徒も。本番が終わった今、それぞれに様々な思いがあることでしょうが、それがどんなものであれ今後の成長に繋がる良い経験になれば、と願ってやみません。

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博多公演

博多公演が無事に終演しました。

博多での公演は3年ぶりで、そしてまた、コロナ禍になってから初めての地方公演でもありました。コロナ禍にあって、東京在住の自分が地方公演をすることが良いことなのかどうか(受け入れてもらえるのだろうか)、と迷い続けていて、それは今も変わらないのですが、蓋を開けてみれば満員御礼で、3年ぶりにお会いする懐かしい皆さんも、初めてお会いする皆さんも、優しく私を受け入れて下さって、とてもとても嬉しかったです。

やはり私にとって、私の生の音楽を皆さんに聞いていただけるリサイタルというものは、他に代えることのできない特別な特別なものです。客席の皆さんと呼吸が通じ合った!という実感を舞台の上で得られた時の感覚は、他では味わえない極上の喜びです。

ご来場下さった皆様、お手伝い下さった皆様には、心からの感謝をお伝えしたいです。本当にどうもありがとうございました!

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