母校である麻布学園の創立120周年記念と銘打った、麻布OBオケのコンサートに行ってまいりました。サントリーホールがほぼ満席、ジャズピアニストの山下洋輔さん、指揮の鈴木優人さん（お二人とも麻布出身です）を迎えて、というなんとも豪華な演奏会でした。山下さんのラプソディーインブルーは、まさにジャズピアニスト山下洋輔の本領発揮といった演奏で、あまりのエネルギーに気圧されてしまうくらいでした。そしてアンコールは客席全員起立で麻布の校歌の大合唱。中高六年間の思い出であったり、この公演の実現に至るまでの実行委員や関係者各位の並々ならぬものであったろう尽力などに思いを馳せていたら、自然と涙がこぼれていました。本当に素晴らしい演奏会であったと思います。
終演後のレセプションでは洋輔さんや優人さんはじめ、懐かしい麻布のみなさんとお話しすることができました。ああ、こういう空気の中で私はアツい青春を過ごしてきたのだなぁ、としみじみと麻布時代を思い出しました。また、たくさんの方から一緒にコンチェルトをやろうと言っていただいて、とても嬉しかったです。ラフマニノフの3番のリクエストが多かったので、現在取り組んでいるソロ8曲の練習の合間に譜読みなど始めてみました。やはり、ソリストとしてオーケストラの皆さんに信頼していただけるのが、演奏家として一番幸せを感じる瞬間でもあります。
日本を代表し、世界の音楽シーンの第一線で大活躍されている超一流の音楽家のオーラのようなものを間近で感じて、私も同じく麻布出身の音楽家として、洋輔さんや優人さんに追いつけ追い越せの精神で、もっともっと飛躍していきたいと決意を新たにするのでした。
ロビコン、レセプションでチェロ四人によるアンサンブル。
チェンバロ・オルガン・ピアノ・指揮の鈴木優人さんと。
ジャズピアニストの山下洋輔さんと。
