新妻友機ピアノスクール門下生によるオータムコンサート

半年近く延期になっていた門下の発表会を、ようやく開催することができました。こんな状況下でありながらたくさんのお客様にもご来場いただき、無事に終えられて心からホッとしています。

20200907_214319

私にとっても8ヶ月ぶりの舞台でした。本番の感覚を少しでも忘れないように、という思いで5月から毎週YouTubeに演奏動画を投稿したりもしていたのですが、やはり実際にお客様の前で演奏する緊張感は比べ物にならず。ホールで弾いたときの、自分が聞こえている音と客席で聞こえる音が全く違うあの感覚も、思い出すまでに少し時間がかかってしまいました。なかなか以前のように気軽にコンサートはできませんが、定期的に舞台に立つことの重要性を改めて噛み締めました。

15995924750661

今回もいつものように、ゲストを招いてアンサンブルもプログラムに入れることができました。今回は昨年のニューヨーク公演でも共演したヴァイオリンの藤本くんと、チェロの阿部くんに来てもらい、メンデルスゾーンのピアノトリオとエルガーのチェロコンチェルトを演奏しました。お客様の評判もとても良く、お二人も「久しぶりにアンサンブルができてすごく楽しかった」と言ってくれました。そして何より、私自身が心底楽しめました。ずいぶん久しぶりに、音楽の歓びみたいなものを全身で感じられたように思います。お二人には次回も出演いただけるということで、今から楽しみにしています。
line_197939439159012815995924750060
15995924750932

しかしまた、このような状況でコンサートを開催する難しさも痛感しました。客席は1/4に減らされ、来場者の名簿を提出し、本番中も散々ホールのスタッフさんから怒られ、終演後は自分たちで客席の消毒をし。そもそも、中学生以下の生徒さんの出演も断念せざるを得ない状況でしたし、歌や連弾は禁止ということで、プログラムも大幅に縮小しました。延期した自分のリサイタルの再演を来年2月に予定していたのですが、ちょっとこれは再び延期しなきゃいけないかな、という印象…。

コロナの影響で休学したり辞めたりしてしまった生徒さんもいますが、ほとんどの生徒さんは残ってくれていますし、新しい仲間も少しずつ増えてきました。私ができることなんて本当に小さなことですが、せめて周りの人たちと共に音楽の灯火を絶やさないように、これからも日々のレッスンや練習を頑張ります。