花火

調布の花火大会に行ってきました!
会場に向かう途中、子供の頃からピアノを教えていただいている先生のお宅のすぐ近くを通り、毎週通っていた昔を思い出してなんだか懐かしくなってしまいました。最近お会いできていないのですが、変わらずお元気にしていらっしゃるという話は同門の友人らから聞くので、何よりです。

私は夏祭りや花火大会が大好きで、毎年なるべく一回は行くようにしているのですが、毎年浴衣の着方を覚えては次の年には忘れている、という繰り返しで、いつまで経っても帯の結び方をマスターすることができません。ピアノを弾くからか、よく意外だと言われますが、私は手先が不器用なのです…。今年に至っては結局時間までに間に合わず、とりあえず適当にぐるぐる巻いてクリップで留めていくという情けなさ。笑(後に、見かねた友人に「ああ!クリップなんかで留めて恥ずかしい!」と罵られながらささっと結んでもらいました。笑)

やはり花火というのはいいものですね。何発も連続して打ち上げる華やかな部分あり、一つ一つを慈しむように打ち上げていく情緒的な部分もあり、音楽や演劇と同じで、全体を通じて一つの作品として完成された芸術だと思います。

席の予約から食べ物飲み物の準備まで全て友人らがやってくれたのですが、おかげさまでのんびりと、本当に楽しい時間を過ごすことができました。感謝感謝です。また一つ、素敵な夏の思い出が増えました!
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ホームパーティー

音楽家たちの集うホームパーティーに、去年に引き続き今年も招いていただきまして、いそいそと参加してきました!
毎夏恒例とのことで、もう10年目くらいになるそうです。世界的に活躍しているピアニストさんなんかもたくさんいらっしゃって、初めてお邪魔した去年は、その錚々たる顔ぶれに面食らったものです。

料理やお酒など持ち寄りなのですが、どれもこれも信じられないくらいレベルが高くて、お酒にしても魔王みたいな有名なお酒がたくさん何気なく置いてあるし、何より皆さんの手料理がもうプロ級なのです。音楽家って美食家も多い気がします。
ちなみに今年はイタリアンかタイ料理とのお達しだったので、僕はトムヤムクンを作って持って行きました!

ここで知り合った方々には本当によくしていただいておりまして、素晴らしいご縁に感謝しきりです。
来年のパーティーも今から楽しみです!
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ノスタルジー

セミの大合唱と照りつける太陽に、すっかり夏も盛りなのだなと感じさせられる今日この頃ですが、皆さま体調など崩されておりませんでしょうか。
夏が来ると毎年ノスタルジックな気持ちになってしまいます。子供の頃の記憶などあまり残っていないはずなのに、私の中の抽象的でぼんやりとした「昔の思い出」は、なぜか夏という季節と結びついているようです。

ここ数年、少しずつブラームスの晩年の小品に取り組んでいるのですが、まさにこれらの曲もノスタルジーに溢れています。ブラームスといえば長大な交響曲や室内楽曲、ピアノソナタなどももちろん素晴らしいですが、晩年の小品にこそ彼の本当の姿、心が表れているように思えてなりません。最晩年にしてようやく、ナイーブな彼の心のうちを我々に見せてくれた、そんな印象を受けます。
私は特に、op.118-2の間奏曲が大好きです。枯れているようでいて瑞々しい。深い味わいのある名曲です。

辛いとき私はいつも、ピアノに助けられてきました。こういったブラームスの小品や、あるいはショパンの舟歌などもそうですが、晩年の作品というものは、心が元気をなくしてしまっていても静かに寄り添ってくれるものが多い。偉大な作曲家たちが自らの人生を振り返りながら心の赴くままに紡いでいった晩年の作品には、本当に何とも言えない魅力があります。

いずれリサイタルなどで皆さまに聴いていただけたら嬉しいです!

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自然と共に

先日、知人が経営している畑に遊びに行ってきました。
耕すところから、種まき、剪定、収穫まで、一連の流れを短時間で一通り体験させてもらった上に、採れたての野菜を使ったお料理もご馳走になり、本当に楽しませていただきました。

最近かまども完成したということで、みんなでわいわいピザを作って焼いてもらいました。焼きたてのピザはとても美味しくて、なんて贅沢なんだろうと感激。
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自然と共に生きたい、というかねてからの思いを少しずつ実現させていっているのだそうです。自分の人生これでいいのだろうか、と考えることはあっても、日々のことに忙殺されてなかなかその気持ちと向き合うこともできませんし、ましてや夢の実現のために実際に何か行動をおこすのは本当に難しいことだと思います。

青々と茂る野菜にいっぱいに降り注ぐ太陽のように、彼の姿はとても輝いていました。