門下生、初リサイタル

生徒の初リサイタルが無事に終演しました。

既にバリバリ演奏活動をしている子がリサイタル直前に数回だけレッスンを受けに来る、というようなパターンはこれまでにもありましたが、長年に渡って教え続けてきた門下生の初リサイタルというのは今回が初めての経験だったので、リサイタル前最後のレッスンは緊張して胸が苦しかったですし、昨日はうまく眠れませんでした。

どうしても先生目線で聞いてしまうので、ヒヤッとしたり手に汗握ったりもしましたが(文字通り、気づいたら手汗ビショビショでした笑)、彼女の作り出す夢幻的な音の世界に安心して身を委ねていられる瞬間もたくさんあって、スクリャービンの幻想ソナタでは思わず涙がこぼれてしまいました。

ここ一年、本格的にリサイタルの指導をするという経験をさせてもらって、大いに自分自身の勉強にもなりました。メンタル的な部分も含めて、レッスンでは偉そうにこうしたらいい、ああしたらいいと言っていても、自分はそれを実践できているのか?本当に生徒の模範となれているのか?と、何度も自問自答する日々で、おかげさまで私自身もとても鍛えられたように思います。

たくさんのお客様にご来場いただき、盛大な拍手やあたたかい言葉をかけてもらっている生徒の姿を見て、私まで誇らしく嬉しい気持ちでいっぱいでした。今日は本当にお疲れ様でした、素晴らしいリサイタルでした!

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