J.S.バッハ作曲、インベンション全曲投稿

インベンション15曲全ての演奏動画を、私のYouTubeチャンネルに投稿致しました。もしよろしければ、ぜひこの機にチャンネル登録していただけたら嬉しいです!

YouTubeチャンネル

インベンション、プレイリスト

ここ数ヶ月ほど重点的にバッハを勉強していたのですが、その一つの果実としてインベンション全曲投稿に挑戦してみた次第です。私はいわゆるバッハ弾きと言われるようなピアニストではないですし、世の中にたくさんの名演が既に存在してしかもYouTube等で簡単に視聴できてしまう現代にあって、私がバッハを投稿する意味は皆無なのではないかと随分と躊躇したのですが、少なくとも自分の勉強の助けにはなりましたし、今インベンションを教えている生徒たちから「アップして下さってありがとうございます!」と言ってもらったりしたので、全くの無駄ではなかったのかな。

バッハという作曲家はクラシックを学ぶ者にとっては特別な存在です。なぜならば、ベートーヴェンだってショパンだってチャイコフスキーだって、みんなバッハを勉強した上で作曲しているからです。バッハを知らずに、それ以降の作曲家の作品をまともに弾けるはずがないと思っています。そしてまた特にピアノ学習者にとっては、小学生の時にインベンションやシンフォニアを習い、中学生から大学生の時に平均律を習い、フランス組曲、イギリス組曲、イタリア協奏曲、パルティータ、トッカータ等々、とにかくピアノを習っている間、ほぼ全ての瞬間においてバッハは側にいるわけです。

バッハが苦手だったり嫌いだったりする子はとても多いです。私自身、子供の頃はそうでした。初めて本当にバッハを楽しいと思えたのは、大学生の時にフランスでディーナ・ヨッフェ先生に泣くまでバッハをしごかれて、それからです。あの時のレッスンは今思い出しても涙が出そうになるほど厳しかったですが、同時に、目から鱗の連続で、毎回本当にワクワクしました。

たしかにバッハは難しくて、なかなか思い通りに弾けなくてイライラすることも多いと思います。でも、うちの生徒たちには絶対にバッハを嫌いになってほしくない。あの時ヨッフェ先生にバッハの素晴らしさを教えていただいたように、今度は私が生徒たちに伝えていけたら、と願ってやみません。バッハってこんなに楽しい!

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